一億人同時ジャンプ
テレビをつけたら丁度、日テレのガリレオの遺伝子 の企画で、一億人同時ジャンプで地球の軌道を外側にずらす。その20分前のカウントダウンが放送されてました。
なにやら、温暖化に対抗する手段なそうで・・・まぁ、ジャンプしている間は、ちょっとずれるでしょうが、着地したら元通り。あ、でも地震は起きるかも!
ということで、防災科学研究所の「Hi-net」の各地の地震計の
連続波形で6/10 13:57付近の記録を確認してみました。
上の画像は、東京都江東区の13時台の記録です。縦軸が「分」で横軸が「秒」です。13時57分は、下から3番目の線です。
全然、ゆれは観測されていない模様です。川崎、所沢や府中を見てみましたが、まったく他の時間と変化はありません。
以前、アメリカでライブ中に、1万人のジャンプが同期して、近隣に地震を起こしたという話はあったので、ちょっと期待していたのですが、一度きりのジャンプで、しかも、広い地域にちらばっているので、エネルギーが分散して記録される程の振動にはならなかったようです。残念!
しかし、誰も「軌道なんてずれねーよ」って言う人が居なかったのでしょうか?
どこかの天文台も協力しているらしいし・・・どんな番組なのかな?真面目に冗談を検証する番組なんでしょうね。面白そ!
軌道がずれないのは、ジャンプ前と後で、エネルギー的に変化がないからです。
簡単に地球と自分だけの場合で考えます。
1.地球を蹴ってジャンプします。
2.作用反作用の法則で、自分だけでなく、地球も極僅かにその反対側に移動します。
3.地球と自分の間には引力が働いているので、双方とも引っ張り合い、再び近づいてきます。
4.着地。双方の逆向きの運動量は、相殺されます。
ここで、万が一、ジャンプ力が非常に強力な人がいて、地球の軌道を離れていくような人が居れば、軌道がずれていきますが・・・どんだけ~って感じ(^^;
さてさて、この場合でも、軌道速度に変化がないので、軌道が楕円軌道になるだけ、地球が太陽の反対側に行った場合に、今度は、今までの軌道より内側に入り込む事に・・・冬が今までより暖かくなります。
夕方に地球を離脱すれば、軌道速度が速くなるので、今までより外側にずれますが、楕円軌道になるので、6ヶ月後に再度、夕方に離脱する必要がありますね。
一回で済ますには、3時ぐらいに離脱でしょうか(ってこんな考え方でいいのかな?)
ええと、問題の番組は、今週の木曜・・・番組のHPをよーく見てみたら、トンデモ仮説の検証番組ですね。本当に面白そ!
面白かったら、半年に一回ぐらいやってもらいたいな。
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