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2007年6月22日 (金)

ブラックホールが作られない?

読売オンラインより。

 【ワシントン=増満浩志】巨大な重力であらゆる物質をのみ込むとされる宇宙の「ブラックホール」について、米オハイオ州の名門ケース・ウエスタン・リザーブ大の物理学者らが「存在しない」という新説をまとめた。

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 近く物理学の一流専門誌「フィジカル・レビューD」に掲載される。

 従来の理論では、ブラックホールは非常に重い星が自らの重力で小さくつぶれることによってできる。ブラックホールに近づくと、次第に重力が強くな り、どんな物質も外へ脱出できなくなる境界面がある。ただ、境界面から物質が逃げ出すように見える現象が起き、ブラックホールが“蒸発”する可能性もある とされていた。

 新説は、新たな計算により、物質の流出が星がつぶれていく途中にも活発に起きるため、ブラックホールになり切れないと主張している。それでも複雑な効果により、外から観測した場合はブラックホールがあるように見えるという。

(2007年6月21日12時21分  読売新聞)

なるほど、ブラックホール状のものはあるが、ブラックホールそのものは存在しないと。
ということは、事象の地平面は有るが、特異点は存在しないって解釈でいいのかな。

宇宙誕生間もない頃に、生成されたというマイクロブラックホールは、どうなるのか?やはり存在しない事になるのかな。

白鳥座X-1での現象はどう説明するのか。
まず、膠着円盤を持ちX線を発する、非常にコンパクトで大質量(太陽の20倍!)な物体が、周囲を周っていることは観測事実としてあります。
これをブラックホールを持ち出さずにスマートに説明出来るのか、非常に興味があります。
実際に、観測技術が進歩して、膠着円盤の中心に光点が見つかったら、この説は正しいといえるのかもしれませんね。

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