DVD作成って大変だね!(その5 DT-DRX100編)
余りにも近すぎると、その重要性に気がつかない事ってあるんですよねってなわけで、
ふと、会社から廃棄処分で引き取ったDT-DRX100の存在を思い出しました。
これは、BMLブラウザ開発でTS抜き用に、私が買ったものです。もはや開発はしていないので会社としては無用の長物。喜んで引き取って眠っていたものでした。
こ
れ取ったTSから、BMLデータを抽出しブラウザが読める形にするフィルターを作ったものでした。ついでにMPEGストリームも保存出来るようにした
なぁ。あの時はBMLの方に頭が行っていて、キャプチャー用途は考えてもいなかったというか、なんというか、興味がなかっただけか。
DT-DRX100の活躍
さて、このDT-DRX100、TBCがついています。これがどれだけのものか試してみました。
元々使っていた95年頃に購入したMITSUBISHIのS-VHSデッキより色は薄いですが、随分とジッタ成分が減ったような気がします。特にテープが折れて、映像にぶっとい帯状のノイズが出る所での同期の安定性は格別です。
ついでに映像最下部のスイッチング部分の乱れが2ライン減って5ラインになって、いい感じです。
でも、後3ラインほど、映像信号が載ってるのに、カットしてしまうのは惜しいなぁ・・・でもこの領域、安定してなくて結構ブレるし、帰線期間に重なった部分はどうにもならんし、サンプリングポイントも微妙にずれてるだろうし、なんかしらフィルターで位置調整しても不満が残るかも。
ついでなので、双方のデッキでの再生状態の比較結果をリストアップ。
- 粒状ノイズは、どちらのデッキも似たような感じ。
- 色合いは、DT-DRX100が薄い(これはキャプチャーカードで調整可能)
- 輝度や色が大きく変化する境界の右側に、影のように尾を引く現象は、どちらも同じ。ということは、テープの劣化のせいか・・・(レンタルで利用していたテープなので)
- DT-DRX100ではジッタ成分は随分と減少
ということで、DT-DRX100をメインに決定、キャプり直しです。
気になりだすと切りが無い
またまた、しこしことキャプってエンコしたら、なんか輪郭の右側に、数ドットはなれて薄く輪郭が・・・このページによるとリンギングが発生している模様。
TMPGEnc Xpressのゴースト除去フィルターのエッジ(+2,-128)にてほとんど気にならなくなるが、微妙に残る・・・
もう一段、ゴースト除去フィルターのエッジ(+4,+21)をかましたら、消えました。しかもちょっと輪郭が濃くしっかりとしてきました♪
ちなみに、先ほどのページによると、影のように尾を引くノイズは、スメアなそうで・・・
このスメアやリンギングは、再生時と記録時の高域のエンファシスが一致していない場合に起きるそうで・・・まぁ、レンタル使用の劣化テープ、高域の信号が弱まって、そんな事も起きるんでしょう。
もうねぇ、気になりだすと、切りが無い(T_T)
デッキを開けて調整したくなりそうだし・・・・
はっ!そういや、ヘッドクリーニングしてない!
これで少しは改善するかもっ!
ってなわけで、深夜2時、開いている店はドンキぐらいか、ならばドンキへゴー!
ドンキ練馬店の入り口近くの飲酒検問にひっかかりつつ、店内へ。
つうか、こんな所で飲酒検問って、ドンキに夜中に行く人間は飲酒運転するような奴って、警察は思ってるんでしょうか・・・まぁ、客層を見ると若気の至りでやってしまいそうではあるけど、あからさま過ぎないか(^^;
さて、無事、TDKの乾式VHSクリーナーを購入し、デッキへセット!
ん~、粒状ノイズは2割りぐらい減かな。リンギング、スメアは相変わらず。
そういや、S-VHS再生が出来なくなった、S-VHSデッキもクリーニングしとかんと・・・げげっ!効果覿面!きれいに再生できるように・・・初期の頃、なんて汚いヘッドでキャプチャーしてたんでしょ。(T_T)まぁ、今はこっちのデッキはキャプチャーに使わないからいいけど。
ということで、綺麗なヘッドで、キャプチャー&エンコ再開っと。
すると、ここで、再びビートノイズが気になりだしました・・・
CRTディスプレイがキャプチャーカードの近くにあるので、この磁界の影響かと50cm以上離してみると、見事に目立たなくなりました。
なんとな~く、かすかーに、斜め右上に高速に流れていくビートノイズが見えるような気がしますが、暗い画面でキャプチャーカードのコントラストを最強にしてみても、強調されないので、この段でノイズが乗っているわけではなさそうです。
このビートノイズが、どこの段から乗っているのか・・・キャプチャー画面だけでなくCRTディスプレイ全体に乗っているなら、キャプチャーに関係無いノイズなので除去の努力は不要なので、要チェックや!
とりあえず、静止画をキャプって、コントラストを上げて確認ですな。
NO-PCIなんつうもんも
ビートノイズ除去で先達の苦労をぐぐってたら、玄人志向からNO-PCIつう、電源ラインのノイズ除去&電磁シールドなカードが出てることが判明。
もしビートノイズが残ってたら、こいつは使えるかも!
まずは、静止画での確認が先決だけどね!
今後
ということで、単純にキャプってDVDに焼くつもりが、NO-PCIまで辿り着きました。全てにおいて先達の苦労のおかげで、ググるのみで情報入手し解決。苦労しらずで、感謝です。
しかし、今の時期にビデオキャプチャーにハマったのは、幸いな気もするけど、開発の苦労の楽しみを味わえなくて残念な気もします。
しかし、レンタル使用で劣化したVHSテープがソースなのに、ここまでやらんと満足いかないとは・・・
まぁ、ソースが悪い程にノイズにビットレートが食われて余計に汚くなるので、出来る努力はしておく必要があるのだけど、なんか理不尽なものを感じます。
ビットレート不足の時の画像の破綻が、もうちょい人間の気に障らない劣化の仕方にならないものか・・・DCTで8x8ブロックで処理している限りブロックノイズとモスキートノイズは避けられず・・・H.264はその辺、うまくごまかせるんだっけか。
ぐだぐだと書いてきたけど、そろそろキャプチャに飽きてきたので、次回あたりで、打ち止めにしたく・・・
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